いつわりびと空

□捕まえた
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長い廊下を歩き、保健室へとたどり着いた。空はドアをノックしたが誰も出て来ず、仕方なく自分で開けて中に入った。

ガララ

「…憚木先生?際刃先生に頼まれた資料持ってきまし…」

言い終わる前に何処からか出てきた蝶左が空を壁に押し付けた。誰も入って来れないようにドアに鍵をかけて…

「ちょ…?!何するん?!」

「はぁ…来るの遅過ぎなワケ」

「は、憚木先生どいてください」

空は出来るだけ冷静であろうとした。

「…嫌だって言ったら?」

「な…!!力ずくで…」

「お前馬鹿か?女が男の力に敵うはずないに決まってるだろうが」

言い終わると蝶左はそのままキスをした。息が出来ないくらい深く。

「…んっ、ふぅ…ぁっ、んぁ…」

息が出来ひん…!!

苦しくなって蝶左の胸板を叩いた。

「ぷは…はぁ、はぁ///」

「息継ぎも出来ねーの?」
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