BLEACH

□線香花火
2ページ/3ページ

「は、早く行こーぜ…?///」
「う、うん…///」
二人は現世の海に行った。
「わぁ…何時ぶりやろか…綺麗やわぁ」
「そうだな…(お前の方が綺麗だ…)」
海を眺めてギンは花火を出した。
「ボクな?花火で一番好きなんは線香花火なんよ。線香花火は小さく花咲かせて儚く散ってく…小さな小さな実が落ちれば花も落ちる。なんやそれが綺麗でエエんや」
冬獅郎はそれを黙って聞いていた。話しているギンは小さく微笑みながら線香花火を取り出した。
「日番谷はん。線香花火しよ?」
「…ああ。市丸」
「なん?」
「俺は市丸が好きだ。お前はまるで線香花火みてェに儚くて綺麗で…消えちまうんじゃねェかって思っちまう」
冬獅郎は切ない表情で話した。ギンはそれを聞いて…
「何言うとんの…ボクは日番谷はんのところから消えるわけないやん…」
弱々しく答えた。冬獅郎はギンを抱き寄せた。
「わかってる…わかってんだ…わりィ。こんな事言っちまって」
「悪う思うんならキスして?それで許したるわ」
泣きそうな顔で微笑んだ。
「わかった…いくらでもしてやるよ」
二人は甘い甘いキスをした。ギンの手には火を付けた線香花火…その線香花火は静かに実を落とした。

それは甘く深く切ない線香花火のような恋…永遠に続けばいい。








後書き→
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ