BLEACH

□線香花火
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「なぁなぁ日番谷はん。これせェへん?」
これ、と言うのは花火だ。
「…なんだいきなり…」
「やって、夏ももう終わりやん?せやから最後にやろ思っとったんやけど…アカン?」
ギンは冬獅郎の顔を不安そうに覗き込んだ。
…やべェ、可愛すぎる…///
「べ、別にいいぜ…///」
「ホンマにィ!?やった♪」
何時もの貼り付けた様な笑顔ではなく自然の笑顔だ。冬獅郎はそれに見惚れていた。二人でいる時は自然に笑う。
「何時もそんな風に笑えばいいのに…」
「なんか言うた?」
「別に。つーかそれ、花火すんだろ?どこでやんだよ?」
「せや!!海!!海がエエねん!!」
ギンは冬獅郎に現世で撮った海の写真を見せた。
「海…か。んじゃ行くか」

…海なんて何時ぶりだろうな…

ふとそんな事を思った。冬獅郎は視線をギンに向けた。
「日番谷はん。おおきに」
微笑みながら言った。
「んな?!な、ななななんだよ?!///急に?!///」
あまりにも綺麗な微笑みだった。冬獅郎は顔を真っ赤にしながら言った。
「どないしたん?顔真っ赤にして…何慌てとるん?」
「なっ///それは…あんまりにも綺麗な顔で笑うから…み、見惚れてたんだよ!!///なんか文句あんのか!///」
逆ギレ。冬獅郎は逆ギレした。
「…き、綺麗?!///な、何言うとんの?!//そ、それに逆ギレせんといて///」
どちらも顔真っ赤。先に話をきりだしたのは冬獅郎だった。
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