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□初めての島でU
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酒場にローさんたちを置いて船に戻った次の日の朝、目が覚めて食堂に行くと不寝番だった3人が朝食をとっていた。
「おはよう、爽夏」
『おはよう。3人とも船内にいるってことは誰か帰ってきたの?』
眠い目を擦りながら尋ねると、ああ、とペンギンがコーヒーを片手に答えた。
「明け方にだいたい帰ってきたぞ」
『そっか。…ローさんは?』
「船長もまだだ。…何か用事でもあるのか?」
『や、そういうわけじゃなくて…』
私は一度言葉を切り、ジスが淹れてくれたコーヒーを飲む。
『ふつーに女の人買ってヤっただろうかと達観してるだけ』
「「「ブハッ!!!」」」
『ちょ、汚いよ。みんな』
ちょうどみんなもコーヒーを飲んでいて茶色い液体がテーブルに飛び散った。
ちょ、マジで汚い。
「お、おい、爽夏。お前なんてこと言うんだよ!」
『なんで?
こういう理解あった方がそっちも楽じゃない?』
「や、自分が女だって自覚はねぇのかよ!」
『あるけど…。そんなものあったところで何にもならないじゃん』
「…さばさばしてる通り越して男らしいな」
『アハッ!よく言われる』
笑いながら言うと、3人も呆れたように笑った。
「…楽しそうだな」
「あ!船長!おかえりなさい」
「あぁ。で、爽夏、昨日のあれの説明をしてもらおうか」
『えー。今から朝ごはん…』
それに愉しんできたんでしょ?とヨーグルトを食べながら尋ねると、否定の言葉が下りてきた。
「命令されてヤってこれるわけねえだろ」
『にしては女ものの香水臭いけどね』
「買っただけだ。抱いてねぇ」
『…見事なまでに無駄遣いだね』
「そう思うなら俺に抱かれろ」
『断る。セクハラ船長に捧げる体はないよ。んじゃ』
「!おい、待て!」
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