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□君が一番好きだから
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「…えっ?でも、試合勝ったよ?」
確かに勝った。
でも、何かなぁ…
「俺、抜かれてばっかだったし…」
日向はじっと俺の話を聞いていた。
「俺、カッコ悪かったろ?流川のが良かっただろ…」
あぁ〜…
何言ってんだ、俺は。
日向をちらりと見ると目を丸くして、キョトンとしていた。
「…清田くん、カッコ良かったよ?」
「で、でもよ…流川の方が…」
すると日向はむっ、と口を尖らせた。
くっ…か、可愛い…
「わたし、流川って人は見てないもん。清田くんしか見てない」
少し顔を赤らめ上目に俺を見る。
いや、マジやばい
すげぇ嬉しい
「わたし、清田くんの彼女だよ?」
俺の頭にあるタオルで俺の髪をくしゃくしゃしながら言う日向はどこまでも可愛い。
日向から改めて「彼女」と言われ少しドキッとした。
しかし俺はまだ少し沈んでいる。
「…本当にか?」
「本当だよ?」
うー、とうつむく俺。
そしたら日向の顔がグッと近くにきた。
「えっ…な、何だよ…」
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