short

□彼女を好きな10の理由
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2つめ

よく泣いちゃうところ
(可愛い込み)





それは2人で映画を見に行った時のこと。



彼女が見たいと言っていた恋愛の映画。


俺自体、興味のない映画だけど
可愛い彼女が言っているのだから
行くのは当たり前だ。



映画はベタな恋愛の話ではっきり言うと面白くなかった。



どちらかというと
真剣に見ている日向ちゃんを見ている時間の方が多かった。



だって可愛いんだもん。


隣で目を真っ赤にして泣いちゃうから、目が離せなくなっちゃった。




そして映画が終わった今も泣いている。




「日向ちゃん大丈夫?」



「う…は、い。大丈夫、です」



ぐずぐずと鼻を啜る日向ちゃんは
もう、可愛すぎてやばい。



「よしよし、
そんなに感動しちゃった?」



「だ、だって…
恋人が死んじゃうなんて悲しいじゃないですか…」



確かに悲しい。
泣くほどではなかったけど
感動したといえばしたしなぁ。



すると日向ちゃんは
キュッと俺の服の裾を握る。



「だって、恋人がいなくなったら嫌です…。
わ、たし…神さんがいないと嫌です…」





……やばい。


俺は日向ちゃんを抱き締めた。



「神、さん…?」



…不意打ちだ。

こんな可愛いこと言われたら…



「俺は日向ちゃんの前からいなくなったりしないよ?」



…て言うか
日向ちゃんがいなくなったら俺は死ぬな。


「は、はい!!」



日向ちゃんはふわりと笑い
俺の胸の中に埋まった。



可愛い可愛い可愛い



日向ちゃんは、よく泣く。



本を読んで
テレビを見て
俺が試合に勝って



…そんなところが可愛いんだけどね







(よく泣いちゃうところが好き)







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