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□Let's lesson !
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「キスの練習しようか」
ある時、彼女にそう言った。
Let's lesson !
「……え?」
「だからキスの練習しようって」
可愛い可愛い年下の彼女は俺の言葉に硬直し、「パスして」と投げたボールを顔面で見事にキャッチした。
「なっ、なっ、ななな…!」
もはや言葉になっていない。
赤くなった鼻より、顔の方が赤くなった。
可愛いなぁ。
「ど、したんですか、急に…」
「うん。俺思ったんだけど、日向ちゃんってあんまりキスが上手くないよなって」
「わ、わたし下手ですか…?」
シュンとしたように俯く彼女。
ヤバい、可愛い。
「うん。だから練習しよ?」
本当は練習なんかいらない。
キスは下手だけど、そこがたまらなく可愛いんだし。
不器用だけど、必死に頑張るところとか苦しそうに呼吸する甘い声とか潤んだ瞳とかヤバいから。
無自覚だけど誘ってる?みたいな感覚に陥る。
ただ練習しようかと言ったのは何となく。
可愛い日向ちゃんが見られるかなって思ったから。
「す、みません…わたし先輩が初めてで…キスとかどうしたらいいか分からなくて…」
泣きそうになりながら、そう言う彼女。
ちょっと…嬉しいんだけど。
俺が初めてなんだ…可愛いのに彼氏とかいなかったんだ。
でも、恥ずかしがり屋の日向ちゃんには彼氏がいなかったってのがわかる。
良かった…
他の男共にこんな可愛い日向ちゃんを渡せない。
おっと、殺意が。
「俺だって日向ちゃんが初めてだからね?」
「そ、なんですか…?」
「本当だよ。だから2人で練習しようね」
俺がそう言うと、彼女はにっこり笑って「はい!」と言った。
ニヤリと俺は心の中で笑う。
「よし、じゃあ日向ちゃん俺の上においで」
「上、ですか?」
俺の足の間に、膝を立たせた彼女を置く。
彼女が俺を見下ろすような感じ。
「えっ…?じ、神先輩…?」
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