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□君が一番好きだから
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俺に初めて彼女ができた。



ずーっと好きで好きでたまんなくてダメもとで告白した。



俺には勿体無いくらいの奴で無理だろうと思っていたけどなんと、OKしてくれた。


はれて付き合うことになり今日の湘北との試合でいいところ見せてやろうと思い試合にきてもらった。












試合は勝った。


でも、何か負けた気分。


途中、何度も「頑張って」と言う応援の声が聞こえたのに流川に何度も抜かれた。



あいつも流川が格好良いとか思ったんだろうなぁ…




「はぁぁぁ〜…」



何か俺らしくもなく沈んでる。

人通りの少ない廊下に
しゃがんでいたら





「清田くんっ!!」



ふいに大好きな声が聞こえた。




「……日向?」



軽く息を切らした、俺の彼女、日向が駆け寄ってきた。





「ここにいたんだ。」



にっこり笑う日向はマジで可愛い。



何か余計悲しくなった。


「お疲れ様。」



ハイ、とタオルをくれる。



「ぉ、サンキュ。」



受け取り、頭へ被る。



「…清田くん、どうしたの?」



不思議そうに、俺の目線に合わせてしゃがんでくれた。



スカートなんだから気をつけろよ、といつもは思うのだが何だか今日はそんなことも考えられない。




「大丈夫?気分でも悪いの?」



心配してくれるのがものすごく嬉しい。



本当、優しいし、可愛いしいいとこばっかじゃん。


俺なんかと付き合っていいのか。



流川とかのがいいのか。







「俺、今日カッコ悪かったよな…」



自然と口が動いた。








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