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□その瞬間、恋に落ちた
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保健室についた。



中に入ると、誰もいない。




そういえば今日は出張ですとかなんとか言ってたな。




日向は苦しそうに目を閉じている。




やばい、キスしてー




じゃなくて、とりあえずベッドに寝かせよう。




軽い日向をベッドに置く。





「せ、んぱい…すみません…」



申しわけなさそうに日向はこちらを見た。



「バーカ、いいんだよ。気にすんな」




どうせだったらもっと運んでやるって感じだ。




日向は嬉しそうに笑った。





少しドキッ、とした。




すると日向は制服のブレザーを脱ぎ始める。




「お、お前…!?何してんだよ!!」



「あ、暑いので…」




やめろよ、マジで。


心臓に悪い。




俺の理性、耐えてくれ。





そんな気持ちにお構いなしか日向は寝るために曲げていた足を直す。








…スカートの中をばっちり見てしまった。


し、白のレースとか…

お前はどんだけ純粋なんだよ!?




いつも冗談で聞くが、本当に見てしまうとは思ってもないことだ。







「藤真先輩…」


「な、何だよ」



突然話しかけられたら驚いた。

日向は俺をじっと見る。





「ありがとうございました…」




素直な純粋な笑顔で、そう言われた。



俺は今、真っ赤であろうか。





「今日は、何だかとっても優しくてビックリしました。」




ふふ、と笑い


「でも、すごく嬉しかったです」


と、照れたようにまた笑った。







あ、やばい。



身体が勝手に動く。





ぎゅっと日向を抱きしめた。








「えっ………?」











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