長編

□Unknown Darkside-3
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総人類を巻き込んだ二度の世界大戦が終わり、人々が平和を求めて立ち上がり半世紀…


先進諸国家では事実上「戦争」は勃発せず、平和の恩恵を享受していた。


しかし、「戦場」はいつであろうとどこであろうと存在した。




Unknown Darksideー3






パクス・アメリカから激化した市場争いはその典型例であり、豊富な労働力を所持する者が強者であり、支配者であった。


だが、この経済戦争も、兵士である労働者と、農村の枯渇によって終焉を迎え始め、猛威を振るった重工業はその台頭を軽量かつ高価な電子製品に明け渡した。


そして今や「経済戦争」の主役は情報であった。

非物質的な「情報」そのものは勿論、情報端末機器、媒体、記憶機器など、産業でさえ足並みをそろえて情報に影響されるほどであった。

そう、情報を得、それをいかに有益に扱った者が強者であり、支配者になる時代がやってきたのだ。


そして、その宝を独占するために何を行うのか…。国家、企業、組織の上層部達の答えは皆同じであった









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