小説

□会社案内
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「そう。じゃあドッキリでも仕掛けようかしら?」

ルカさんは暇だと本音さんにドッキリを仕掛けます。
そのたびに喧嘩になってますけどぉ。
でも、仲がいいんですねぇって言ったら、

「いいこと?私はデルには興味ないの。だから好きでもないのよ。
私が好きなのは、ハク。一緒に住んでるから、それがイラつくのよ」

はぁ、つまりはヤキモチですかぁ。やっぱり百合なのかなぁ?
そんなことを考えていると、
ルカさんは本音さんのデスクへ。パソコンをいじってるみたい。
しばらくすると、ルカさんは何事も無かったように自分のデスクに戻り、

「デルが帰ってきたら、コーヒー入れてくれる?」

とあたしに頼んできた。
それからすぐに本音さんが帰ってきたから、
面倒だったけど、コーヒーを入れてあげましたぁ。

「ん?ああ・・・。めぐぽいどか。珍しいな」
「いい加減、グミって呼んでくださいよぉ」

却下、と一蹴りされ重い足取りで自分の席に戻ろうとした時、

「!!!ッゲホッ!ゴホッゴホッ!!!」

いきなり、口に含んでいたコーヒーでむせていました。
見たことの無いくらい真っ赤になっている本音さんは、
鬼の形相でルカさんのところへ。

「おい!あれやったの巡音、お前だろ!!!」
「あら、デルがハクのこと好きみたいだから
私の宝物を分けてあげただけよ?」
「ふざけんな!!」
「毎日見てるくせに」

2人が口ゲンカしている中、こっそり本音さんのパソコンをのぞきました。

そこには、髪を解いてスヤスヤと寝ているハクさんの画像。
スッゴイ美人。あれ?でもこの角度ちょっとやばいなぁ。
うん、これなら本音さんがむせるのも分かる。

今気づいた。だいぶ会社の説明からずれてない?
まっ、たいしたことはないしぃ。それに暇だからしてるこ・・・と・・・

「グミ、暇でなまけるようなら・・・」
「休む暇すらないくらい仕事を与えてやってもいいぞ?」
「す、すみませんでしたぁぁ!!」

こ、怖かった。じゃあ最後に社長のお話を。
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