小説
□いつもこんな感じ
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朝ごはんを食べ終われば、デルと優真は一気に忙しくなる。
「デル、資料は!?」
「とっくに持ってる!
そういうマスターはプレゼンのディスクは持ってんのか!?」
「あっ、忘れてた!!」
デルと優真は会社に行くために、
バタバタと用意をし始める。
夜の間に用意をしておけば、
こんなことにはならないのだが、2人の性格上無理な話だ。
「はい、マスター、ディスクです。
デルはネクタイ忘れてますよ」
「あっ、ありがとう、ハク!!」
「悪い、ハク!!」
ハクがこの家に来てから、
毎日が、こんな感じ。
「じゃあ、行ってくるね!」
「行ってくる!」
「2人も行ってらっしゃい」
デルと優真を笑顔で送るハク。
「今日は、デルもマスターも
疲れて帰ってくるでしょうから、おいしいご飯作らないと」
ハクは、2人を見送ると、
どこか楽しげにつぶやいた。
橋本家の日常