小説
□怖い
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
「キマワリー！」
「あら、モミジ？
どうしたんですわ？」
「突然なんだけど、私と一緒に探検してくれないかな？
ティナがドゴームに無理やり連れて行かれちゃって」
「そんなのＯＫですわ！！」
「本当？
ありがとう！」
「きゃー！
今からでも楽しみですわ！」
「キマワリ、早いよ〜」
「あっ、
探検の用意はワタシがやりますわ」
「うん。よろしくね」
〜キザキの森〜
「はたく！」
「つつく！」
「はっぱカッター！！」
「あなをほる！！」
「ところで･･･」
「どうしたの？」
「さっきから、“つつく”と、“あなをほる”しか使ってません？」
「うん、そうだけど･･･」
「もしかして、遠慮してるの？
もしそんなことだったら、しなくていいですわ！」
「･･･本当にいいの？」
「もちろんですわ！
じゃんじゃん、使ってくださいですわ！」
「じゃあ、使うね。
でも、私からは少し離れててね」
「へ？」
＊＊＊
「かえんほうしゃ〜！」
「･･･」
「モ、モミジ？」
「どうしたの〜？」
「笑顔でかえんほうしゃはちょっとですわ･･･」
「でもクセだし･･･」
「ティナは何も言わないの？」
「最初は言ってたけど･･･。
今はなれたみたい」
「そりゃそうかもしれないけど･･･」
（また、一発で倒すのが怖いんですわ･･･）