km*bk

□ 鏡ノ熱。
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僕らは双子の
    合わせ鏡───。




「…………………あ…」

チリッとした痛みを感じた時には、既に人差し指にはプクリと膨れた赤色の円が出来ていた。


「………………?何かあったんですか?祐希くん?」
「………いや、別に。ただちょっと……今日アニメージャの発売日だって思い出して…………」
「…………ハッ……くだらね。そんな事考えてたのかよ…」


指がヒリヒリと痛まない訳ではないが、知られて大事にされるくらいなら、隠し通した方がずっとマシだ。

「うるさい……ガリ勉の要にはアニメージャの魅力なんて分からないんだよ」
「分かりたくもねーよ」
「あ………あの、二人とも喧嘩はやめましょう?」


…………………………。

春の言葉により
お互い距離を置いて再び手を動かす

男だけで何をしているのかというと…

何故かは分からないが
とある変な触角の生えた子の発言で
料理という名の毒物を作ることになったのだが……


「…………だからオレ、ゆーたと一緒が良かったのに…」
「うっせぇ。文句言う暇があんなら手動かせよ」
「だからケンカはダメですってば………!」

相性の悪い
祐希と要が揃ってしまえば愚痴の嵐…………。

その二人の間に挟まれている春は
仲裁役として一生懸命働いている。
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