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□ 君に勝てない。
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ある日の朝の事だった……。
翔は仰天する事になった。
「はぁ?!冗談じゃねーよ!!ぜってぇーに却下だ!!!」
「そう、声を荒らげないでください…。早乙女さんが決めた事ですから」
拒否権はないと冷静に言い放つ相手を思わず軽く睨んでしまう……。
話の発端は昨日まで遡る事になる────。
いつもと同じ朝を迎え、いつもと同じ時間に教室に着き、いつもと同じ授業風景…。
何もかもが変わりない。
そう………思っていたのだが、
「あぁ、それから…一ノ瀬、後でちょっと付き合ってくれ」
Sクラス担任の日向龍也は少し困った表情を見せてそう告げた。
クラス中の誰もが龍也ではなく、名を呼ばれたトキヤにへと視線を集中させていたが
当の本人は平然としていた。
ある部屋に連れて行かれるまでは…………
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