12/01の日記

00:59
金剣
---------------

「おい、しっているか?かの国では夫がつとめにでる時は妻がキスをしてみおくるそうだ」

金髪の少年はランドセルを背負いながらふんぞりかえった。

「……………だから?」

セイバーは無表情で金髪の少年、アーチャーに返事をした。

「我はいまからつとめにむかうぞ?」

「さっさとゆくがいい」

「みおくれ」

「…早くいけ」

しっしと言わんばかりに無視をするセイバーにアーチャーは眉を寄せた。

「おい、それは妻のたいどではない」

「だんじて貴方の妻ではない」

アーチャーの不機嫌にいい放った言葉をセイバーは一刀両断。アーチャーは益々機嫌を悪くした。

「いったい何が気にくわぬ。………そうか!これがツンデレというやつだな!貴様は本当は我が学校に行くのがさみしいのだな!?」

「…」

消え失せろ。と心底セイバーは思った。

「ツンデレなどではない。こんどこそはっきり言おう。私は貴方の妻にはならない!!」

「まったく…。図星をつかれたからと、そうムキになってひていすることもあるまい」

「…」

何を言っても完全に聞く気がないアーチャーの様子にセイバーはガックリきた。

「さ、我が妻よ。あいじょうは行動によってしめすがよい」

「…」

―張り倒してやろうか…

そして、なおもキスを強要するアーチャーにセイバーはあきれかえった。
結局、二人のやり取りは小一時間ほど続く事となった。

(妻のキスが)

(欲しい)


オマケ

「あれ?アーチャーか?学校はいいのか?クー兄さんはもういったぞ」

「ふん。妻がやくめをはたすまでゆかぬ」

「…やくめ……?」

「ああ気にするな、ランサー」

「う、うん…(怖い顔………)」

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ