11/25の日記

22:02
リハビリ 槍剣
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「ランサー、携帯を変えたのか?」

「ん?ああ。クー兄さんが変えるというのでついでにな」

セイバーが手元を覗くので、俺は彼女にスマホを傾けた。

「………?随分と便利になったのだな…」

「まあ…そうだな。まだ使い方になれなくてな。昨日、お前に間違えて電話をかけてしまってすまないな」

「いや…この携帯をみれば道理だ。これは便利であろうが使いにくいやもしれない…」

うんうんと頷く彼女の様子に俺も同じく頷く。

「なかなか反応しない時があるからな…予想外の事になってしまう時があってな」

「何!?…そうか…確かにタッチするのは技術がいるな…」

「そうだなぁ。ペンを使った方がいいのかもな。俺では指がな…」

「そうだな。ランサーの指を太いからな」

「困ったものだ。お前の指なら簡単だろうな。ほら、触ってみろ」

俺はそう言って、セイバーにスマホを差し出した。

「…は、初めてだが大丈夫だろうか…」

彼女は恐々と携帯を取った。
そして慎重に画面下のボタンを押す。

「……」

再び、押す。

「…………?」

「?」

押す。
押す。
押す。

「……セイバー?」

「ランサー、これはかなり力加減が難しいのだな」

「え?」

「先ほどから色々変えているのたが…動かない」

彼女はそう言って眉間にシワを寄せつつ、更にボタンを押していた。

「…セイバー」

「なんだ?」

「…画面を触るんだぞ?」

「…………指紋をつけたいのか…?」

ちんぷんかんぷんの発言をする彼女。
俺はああ、うんかわいいよな。とか思いつつ、彼女にスマホ初級講座をするのであった。

(文明の利器は)

(あまり知らない)

「何!?なるほど…そうなるのか!!」

「そうだ。そう、右に流して…ああ、困ったらボタンを押して…」

「ふむふむ…」



多分、利器は知らない。
ただ使い方を教えたらすんなり適応するかわいい騎士王さん

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