05/28の日記
20:40
買い物、そして帰宅。アーチボルト家
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二人が帰ってきた時クーは何もいわず台所に向かった。
ディルムットは惨事の中心に飛び込んでいった。
「ケイネス殿大丈夫ですか!?顔が死んでおりますよ!?それにこの部屋の荒れよう…まさか泥棒が!?お怪我はございませんか!?」
必死すぎるディルムットにクーは軽く引いた。
しかし部屋の荒れようはどう考えてもケイネスらの闘争の痕であろう。
「…うるさい」
「え?」
「うるさいと言っておるのだ!!泥棒なんぞ来ておらんわ!」
苛々するケイネスの様子にディルムットは困惑した。
「そ、それは良かったです。あの、ではこれは…?」
…終わった。クーそっと黙祷した。
ディルムットとケイネスはどうにもこうにも相性が良くない。
案の定痛い所を突かれたケイネスがキレそうだ。
「貴様…わざと「あらお帰りなさい二人共」
が、ぶちギレる寸前にソラウが顔をだした。
ケイネスは停止。
二人は帰りを述べた。
「すみませんソラウ様」
「いいのよ。クー、何か作るの?」
「いえ。軽食を食べようかと。ソラウ様は?」
「……私はいいわ」
ソラウはケイネスをみてから拒否した。
ケイネスは蝋人形化し、微妙な空気が流れる。
「ソ、ソラウ様!!そうおっしゃらず!!みて下さい!間桐のお菓子も買ったのです!!是非!」
ディルムットは空気を打開しようと必死である。
「そうですよソラウ様!皆で食べましょう」
そう言ってクーがソラウを座らせ、ディルムットがコンビプレーで菓子と茶を用意した。
「…お菓子だけね」
「ええ!!美味しいですね!!ケイネス殿!」
「あ…ああ」
「二種類買ったんです!ケイネス殿、ソラウ様に一口…「いらないわ」
「…」
ケイネスがついに魂を飛ばした。
クーも明後日の方向を向きディルムットはケイネスを心配していた。
「…わかったわよ。ケイネス、ちょうだい」
ケイネスはともかく二人の落ち込む様子に心を痛めたソラウが折れた。
ケイネスが許しの様子に飛び付いた。
「も、もちろんだとも!!」
震える手でソラウの口にお菓子を運び、仲良く食べる様に二人はようやく息をついた。
「美味しいわね。ディルムットもあーん」
空気が崩壊した。
ケイネスが部屋に帰り、ディルムットが言い訳しながら追いかけていった。
「ソラウ様、人が悪い」
「旦那は生かさず殺さずなのよ」
平然と答えるソラウにクーは賢く沈黙したのであった。
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18:28
買い物、その帰り。ギルガメッシュと綺礼
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「いい加減にしろよ?貴様ら」
ランサー達と別れた後ギルガメッシュはモールの中でも人気のない所に来ていた。
誰もいないはずの空間に向かってギルガメッシュは怒りをあらわにした。
「ご苦労な事だな。昼も夜も俺様を見張るとは。そうまでして王の何が知りたいのだ?今なら寛大に答えてやろう」
聞かぬなら次は排除する、と続けた言葉にようやく闇が返事を返した。
「お前の行動は全て総代選に影響するからな。こちらとしては知っておきたいのだ」
ぬぅと現れし黒き眼にギルガメッシュは鼻で笑った。
「はん!どうせ時臣が言い出したのであろう?つまらぬ男だ。なぁ綺礼?」
「それだけお前の存在が気になるのだろう?」
「それは当たり前だ。我は王だぞ?気にせぬ方が愚かである。時臣は気になっているのではないわ。怯えておるのた。の、くせに裏でこそこそはい回る。愚臣だ」
綺礼は答えない。
その様子にギルガメッシュは笑う。
「貴様も面倒な監視はやめろ。ムダだ。次からは巻く。時臣には適当に報告しておけ」
「…まあいいだろう。私も1日買い物に付き合っただけで疲れたからな」
綺礼は力のない笑みを浮かべ、アサシン達―彼の手下―を下がらせた。
「綺礼、ついでだ。飯に付き合え。時臣の金だいくら使っても構わん」
ギルガメッシュはペラペラとカードを見せた。
色はゴールド。
ギルガメッシュ名義ではなく時臣名義なのだが奴が遠慮などする訳がなかった。
「お前はまた…」
綺礼は無表情で目を光らせていた。
月末に時臣が頭を抱える所を想像して楽しくなったのだ。
「麻婆豆腐があるなら付き合おう」
「またか。貴様は麻婆豆腐以外知らぬのか」
「知らぬな。このモールなら冬冬亭がベストだな」
「ふん。まあ、たまにはよいだろう。案内しろ」
「わかった。こっちだ」
二人はまたモールを歩きだした。
アサシン達は麻婆豆腐いいなぁ…と思いながら指を加えて見送ったのであった。
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