05/22の日記
20:07
槍金槍で買い物に行くロク
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「ん?おう。嬢ちゃんじゃねーか」
「今度はクー・フーリン…。今日は運がないわ」
ディルムットを待っていると買い物を済ませた凛がギルガメッシュ達の近くを通った。
クーに捕まりうんざりな顔をした。
クーはケイネスの代理で遠坂邸に行く事があるので凛を知っているのだ。
「うるせー。相変わらず生意気だなぁ。てかお前、こんな時間に何やってんだ?」
「母様のプレゼントを買いによ。もう帰るわ」
「じゃあ送ってってやるよ」
「いいわよ。子ども扱いしないで」
「そういうなよ。立派なレディならスマートに男をかしづかせるもんだぜ」
一緒に帰ろうぜ、とクーはもう一度と凛に誘いかけた。
凛はほんのり頬をそめながらそっぽを向いた。
「わかったわよ…」
「ああ。おい、ギル。悪いが今日は先に帰るぞ。荷物は遠坂邸に届けてやる」
「よかろう。…我も用事ができた」
我様トークが始まるかと思いきやあっさり引き下がった。
そしてまた、ふらりとモール内へと向かった。
クーは少し意外に思いながらその後ろ姿を見送った。
「クー兄さん、」
「ディルありがとう。じゃあ帰るぞ」
「?。アーチャーは…」
「用事があるってどっか行ったよ。嬢ちゃんとついでに荷物も送ってくぞ」
「ええ。こんにちは、凛」
「こんにちは………ってディルムット、貴方の後ろなんだかこわいのだけど」
ディルムットの後ろをみて凛が顔をひきつらせた。
クーも視線を追う。
その先にはぎらついた目でディルムットをみる女性グループがいくつか。
殺気を放って互いを牽制し、話かけるチャンスを伺っていたのだ。
「…まずいな。逃げるぞ。嬢ちゃん、掴まれ」
「はぃ!?きゃあぁ!?」
クーが凛を横抱きにして駆け出した。
項垂れながらもディルムットが続く。
「すみません二人とも…」
「お前は悪くねぇ。ただ巻き込まれると面倒だから逃げてるだけだ。わりぃな嬢ちゃん」
「かまわないわ!クー!!まだ走って!まだ追いかけてきてるわ」
「マジか…。モール出たらスピードあげるぞ!」
「わかったわ!!」
クーが凛を抱え直すと彼女もしっかりと抱きついた。
二人して不敵な笑みをこぼす。
何やら楽しそうな様子の二人にディルムットは肩の力を抜いた。
「…はい!」
だだっ!!とアスファルトを蹴りあげ疾走して三人はバス停に向かったのであった。
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