携帯獣小説
□酔っ払い彼女のお願い
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※付き合いたてのデンヒカ。
お酒は二十歳になってから!
「おじゃましまーす」
『あぁ。なんか飲みもん
用意するから、適当に
座っててくれ。』
「す、すみませんデンジさん
わ、私手伝いますよ!」
『なーに緊張してんだよ
二人分の物を二人で用意
したら余計手間かかるだろ』
「は、はい...」
体がかちんこちんの
ヒカリを見て笑いながら、
デンジはグラスに
飲み物を注いでいく。
酔っ払い彼女のお願い
今日ヒカリが緊張するのも
無理はない。
何しろ最近付き合い初めて、
初めての
どきどき☆彼のお宅訪問
だからだ。
一人暮らしのデンジの家は、
さすがジムリーダーを
やっているだけあって、
広く家具はシンプルで、
全体的にすっきりとしている
印象を持った。
「…」
ヒカリは黒いソファーの上に
ちょこんと座ると、
すーはー、すーはーと
二回深く深呼吸をした。
「…部屋中デンジさんの
匂いがする…」
『なーに言ってんだ。
変態チックだぞ』
ヒカリが振り向くと、
二人分の飲み物とお菓子を
持ってきた彼がが立っていた。