H O U S E W I V E S
□第3話
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ジョディ・エリスは心の優しい人間だ。
誰からも好かれ,誰とでも仲良くできる。
ジョディが今1番親しくしているのはダイアナ・ライトンである。
意地悪なダイアナは,友達も少なくいつも孤独だった。
ジョディはそんなダイアナにも,優しく接したのである。
しかしその優しさがあだになることも時にはあるのだ。
それがよくわかるのは,例えば近所付き合い。
ジョディの事はみんな好きだし,もっと仲良くしたいとみんなが思っている。
だが,ダイアナと仲の良いジョディはみんなと本当に仲良くは出来ないでいるのだ。
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翌朝,ジョディとダイアナは家の前で話していた。
「リチャードはいい人よ!悪い人だとは思えないわ...。」
ダイアナははっきりと言う。
ジョディはアレクシスが心配で,リチャードの事をダイアナに相談したのだ。
「そうよね...。私もそうだと思うんだけど,そういえば銃持ってる所見たことあったなぁと思って...。」
ジョディが不安そうに言うと,ダイアナがアレクシスをばかにしたように言う。
「どうせアレクシスの聞き間違えよ!アレクシスってはやとちりな所あるし,耳遠くなったんじゃない?」
ジョディはダイアナの言葉に,呆れたように言い返す。
「んもうっ...!ダイアナに相談したのが間違いだったわ!いっつも人の事ばかにするんだから!」
ダイアナは反省する様子もない。
「でもリチャードはジョディの家のお隣だし気になるわよね。知り合いに探偵がいるからリチャードの事調べてもらうわ...。」
ダイアナはジョディを心配そうに見て静かに言う。
「素直じゃないんだからっ...。勝手に調べるのはよくないかもしれないけど,何もなければ安心出来るものね。」
ジョディはダイアナに微笑みかけた。
「じゃあ私そろそろ仕事だから行くわね。」
ダイアナも微笑み返すと別れを告げる。
「私もLJを学校に連れて行かないと...。じゃあ,またね。」
ジョディも別れを言うと,2人はそれぞれの家に帰って行った。