H O U S E W I V E S
□第2話
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アレクシス・バンクは元夫ビル・バンクと出会った時,電気が走り運命の相手だと信じ付き合って半年で結婚。
しかし約5年前に夫の浮気が発覚。
その事が原因で13年の結婚生活に幕を下ろしたのだ。
そして今彼女を夢中にさせている相手がリチャード・リズリー。
彼と初めて会ったのは約4ヶ月前,彼に物件を紹介した時だった。
このブロッサム通り一帯の物件を指揮っているアレクシスにとって,それはただの仕事でしかなかった。
電気が走ったわけでもなかったが,会って話す内に惹かれていったのだ。
今夜も彼の事を考えていた。
――――――――――
家に帰ったアレクシスはリチャードの言葉を思い出していた。
「ママ...ちゃんとデートには誘えた?」
アリソンが声をかけてきた。
「それがいざとなると勇気出なくて...。また今度誘ってみるわ。」
アリソンに心配をかけたくないアレクシスは,あの電話の事は言わなかった。
「そっか...。じゃあ次は勇気出して頑張ってね。」
「そうするわ。それより今日は外食にしようと思ってたんだけど,コナーはまだ帰って来てないの?」
電話の事を考えても仕方がないと思ったアレクシスは,また誰かに相談しようと思い話を変えた。
「コナーなら部屋にいるよ。あいつ勉強頑張ってるみたいだから。」
アリソンが答えると,アレクシスは外食の準備をしながら話す。
「じゃあちょうど息抜きになってよかったわ。呼んで来てちょうだい。」
アレクシスが言うとアリソンはコナーを呼びに行った。
準備をしつつもリチャードの事が気になって仕方がない。
好きな相手の事は考えずにいようとしても考えてしまうものだ。
そうしているとアリソンもコナーも来て家を出た。