イザシズ長編(シリアス)
苦しい、寒い、痛い
…きっとこれが合わさると『悲しい』って気持ちになるんだ。
イザヤside
先に想いを伝えてきたのはシズちゃんだった。
『好きなんだ臨也』
その言葉に俺は驚き、そして喜んだ。
だって俺もシズちゃんのことが好きだったから。
(やっと俺の想いを伝えられる。)
(心を通わせるのはこんなにも簡単なことだったんだ。)
そう思った。
俺の返事は一つだけ…
「俺も…シズちゃんのことを愛してるよ」
「っ………………」
───────
ドスッ! 「っ…ぐっ」
腹部に激痛が走り、僅かに呻く。
それと同時に…
俺は意識を失った。
───────…
「っ……」
(ここはどこだ…?)
背中が酷く冷たい。
おそらく床に寝ているのだろう。
ジャラッ…
「痛っ─」
体を動かそうとするが首が動かない。
「なに…コレ…」
信じられないことに首を鎖で繋がれている。
「ここは………」
暗くてよく見えないが、
僅かに開いたクローゼットから………
何着ものバーテン服が見えた
「シズちゃん…ち…?」
ゾクッ
背中に冷たい汗が流れた。
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