玩具 ━ オモチャ ━

□束縛
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― 浩二と契約を交わしてから3日が過ぎていた。



あの日…初めて浩二に犯された日、和則は気がつくと自室のベッドにいた。
横には父親が心配そうに見つめていて…


「…父さん…」

「気がついたんだな和則、大丈夫か?」

「父さん…何で…?此処は何処…?」

小さな声で尋ねる和則。
父が笑顔を向ける。


「此処はお前の部屋だよ、和則…お前は倒れたんだ、浩二君と一緒に帰宅している途中で…浩二君がお前を家まで運んできてくれたんだよ。」

「浩二…が…?」

「あぁ。浩二君、お前を本当に心配してくれてさっきまで付き添ってくれてたんだよ。お前の服も着替えさせてくれて…」


その言葉に和則が自分を見る。



― 和則はパジャマを身に付けていた。
いつも着ているパジャマを…



「浩二君も言ってたが、お前頑張り過ぎじゃないのか?朝練して夕方も部活、夜も遅くまで勉強して…無理しなくていいんだよ、父さんは成績よりお前が元気でいてくれる方が嬉しいんだから。これからはもっと身体をいたわりなさい、分かったね和則…」

「…はい。」


小さく返事をする和則の頭をそっと撫でると、父親は立ち上がる。

「少し眠った方がいい…明日、明後日と父さんも休みだからお前はゆっくり静養しなさい。家事も父さんがするから心配しなくていい…」

「ありがとう父さん…」

「じゃあ父さんは下に行くよ。具合が悪くなったらすぐ呼ぶんだよ…おやすみ和則。」


そう言い壁にある電気のスイッチを切ると、父親は部屋を出ていった。
父親の足音が階下に消えると、和則は慌てて起き上がる。


「・・・・・・っ!!」


途端和則の身体に痛みが走った。
同時に涙が溢れ出す。


― 下半身を襲う怠い様な痛みに交ざって、和則の秘孔はジンジンとした痛みを発していた…

(夢じゃない…俺、犯された…アイツにっ…浩二にっ!!)

「ウッ…ウウッ…!!」


― その夜和則は一晩中泣いていた。
唇を噛み締め、声を押し殺して…


あくる日の土曜日は一日中ベッドに横になっていた…
父親はそんな和則にとても優しく接してくれた。


『和則は頑張り屋だから無理してたんだ。だから倒れちまったんだ、きっと…』


そう言った浩二の言葉を信じて…

父に優しくされる度、和則の心は痛んだ。
部活や勉強のし過ぎで倒れてしまったと信じきっている父…
しかし本当は全く違っていた。


― あの日和則は浩二の人形に…玩具になった。
クラスメートの前で酷い辱めを受け、その後浩二にレイプされた。

『オモチャになる為の儀式』

そう言われて…
そして激しく犯され気を失って…


でも決して父親には言えない。




― 誰にも知られたくない!!




(ゴメン父さん…騙してゴメンっ…!!)

疲労で倒れたと信じて看病してくれる父親に、和則は心の中で詫び続けていた…
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