戦国BASARA

□大切な時間
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二人は城下町へ買い物にきていた。

久しぶりの休日、いつも戦以外は家からでない浅井長政を、無理矢理引き出したのは・・・前田慶次だった。



「なぁなぁ、これなんてどうよ?この簪、朱色が綺麗だろ?」

「そんな女物、誰がつける」

「決まってんだろ〜?俺と長政だよ。お・そ・ろ・い★」

「・・・・」

「なぁに、冷たい目はやめろよな?お揃いが欲しいって言ったのは長政だろ」

自分から言っておきながら恥ずかしがる長政を、慶次は意地悪そうに見やった。

「///お揃いとはいったが、簪とは言っていないだろっ、私はその、武器とか____」

「でもさぁ、せっかく俺らは髪が長いんだし。二人にしかできないようなものを買おう、なっ?」


渋々慶次の言うことに従った長政は、小銭入れからお金を取り出す。

今日は私のおごりだ、といった瞬間、



カラン



桃色の髪留めが、長政の裾から落ちてきた。
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