恋愛モノa

□波紋…(sideB)
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 マグカップを両手に持って、成歩堂 龍一は困っていた。

(いきなり腕を掴んで怒らせたか?!…いや、仮にも女の子だ、怖がらせたかもな。)

(っていうか、ホントに何しに来たんだ…。)

(……コーヒー二杯も飲んだら胃に悪いかな…。)

 それから、マグカップをひとつテーブルに置いた。

(狩魔 冥をあんなに近くで見たの、初めてだったな……って、赤くなってどうする!)

 コーヒーを飲みながら、さっきの嵐のような出来事を真宵ちゃんが何と言うだろうかと思いを巡らせていた。

(細い腕だったな…やっぱり女の子なんだよなぁ)

 当たり前の事に、思わず苦笑いを浮かべた。

おわり

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