私立絹更月学園

□私立絹更月学園
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そんな事で、俺は門の前にいる…



10時30分前…
門のところに迎えが来てるはずなのだか…



「誰もいねぇ…」



5mの門を見上げ…



(これぐらいなら乗り越えられるが…

周りに人の気配はない………いや…ある…)



「すいません 隠れてないで出て来てくれませんか?」



門の側の木の影から人の生徒が出て来た



「よくわかったね 君が例の編入生の如月紅遠君?」


「はい、門を開けてもらえませんか?」


「あぁ、ごめんね」



門が音をたてずに開いた



中に入ると



「ようこそ、絹更月学園へ
絹更月学園高等部生徒会副会長 葉月 彩矢-ハヅキ アヤ- です
よろしく」



(げっ…
こいつ、"翡翠"の副総長"彩"じゃねぇか…
こいつが副会長…)



「如月 紅遠です
よろしくお願いします」


「じゃあ、行こうか」


「その作り笑い止めてもらえませんか?」



彩矢が作り笑いを止めて黒い笑みで紅遠を振り返った


「よくわかったね 君みたいな優等生が」



(やべぇ 俺、今変装してて優等生だったんだ…
普通の人なら気づかないよな…)



今の紅遠は黒髪黒瞳黒ぶち眼鏡という格好である



「違和感があったので…」
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