漆黒の嘘つき
□第十六話
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奏が持っている園原杏里に対する印象及び情報。
・来良学園高等学校1年生
・成績優秀
・スポーツも万能（体育が同じ）
・隣のクラス委員長
・竜ヶ峰帝人、紀田正臣と友人関係にある
・寡黙
・引っ込み思案
・男子曰く胸が大きい和風美人
ここまでが元々持っていた印象。
続いて折原臨也から得た情報。
・10歳の頃に多発していた通り魔事件の犯人は彼女の母である
・同時期に両親を亡くしており、現在1人暮らし
・その際に母親から妖刀罪歌を受け取り、所持者している
・しかし妖刀が起こしたとされる通り魔事件には直接的には関係ない
・恐らく事件の最後の被害者
・現在来良総合病院に入院中
『で、何で折原さんがついて来るんだ?』
「なんとなくって奴かな、まぁ俺もここに知り合いが入院してるし、丁度いいかなって」
『あ、そ』
それだけで納得した奏はとりあえず臨也に、用が終ったら自分の携帯に連絡して入り口で待っていることを約束として取り付け、病院の中に入っていった。
パンク系の少年の格好で、手には恐らく見舞い品であろう、プリンやゼリーとスプーンの入ったコンビニ袋を持って。