戯言×デュラララ!!=??
□ナンパな高校生と人喰い
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「はぁー、まーた帝人の所為でナンパ失敗したじゃねーか。どうしてくれんだ?」
『知らない。その場にいなかった人間の所為にされても困る』
「いるって設定にしとけよ」
『いやだよ』
会話の内容はさておき、池袋のとある公園の近く携帯電話で会話をしている男子がいた。
年は十代半ば。髪は金に染め上げられ、携帯電話が当たっている反対側の耳には銀色のピアスが光っている。服装は、制服の中にパーカーといった風に着崩している。
所謂、『チャラ男』の格好をしている男子、即ち紀田正臣が公園のほうを向いた。
会話の最中に少し喉が渇いたので自動販売機があるであろう公園の中に目をやったというただ単なる気まぐれが起こした偶然。
なのに、少年は、紀田正臣は。
それを視界に入れてしまった。