戯言×デュラララ!!=??
□日常と非日常
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風変わりな二人だった。
たまたま、池袋の駅の近くを歩いてたら、とても変な二人組みに会った。
一人は、見た目は普通な人だった。年齢的には大学生くらいで、顔立ちは中世的で髪の色は茶色。アホ毛と呼ばれる物がある。
ただ、目が恐ろしく無機質だ。光という光がなく、暗く、深い。死んだ魚のような目。というのはああいうのをいうのかも。
もう一人は、見た目が異質な人だった。
まず、目が行くのは、まだらに染められた髪。横は刈り上げられてられていて、前髪は長い。その次に目が行くのが、右頬に彫られた禍々しい刺青。
服装はダンサーみたいだった。
「すごい二人だなぁ」
でもどちらも、なかなかの美青年だ。特に異質のほうは男性なのにかわいらしい。身長だって、男子の中では小柄に分類される僕と同じか、ひょっとしたら僕より小さいかもしれない。
見慣れない二人、なんてことはいえない。
何せここは池袋、人が何万人いるか。
「ああいう人たちは、普通の日常なんて送らないのかもなぁ」
いや、ああいう人たちだからこそ、普通の日常を歩んでいたりして。