長編
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『もうヤダ!!信じられない!』
「やめろ騒ぐな、今は考えるんだ」
ギャーギャーと騒ぐニャン子をファイアは冷静に宥める。
しかし実際に宥めているのはニャン子で騒いでいるのはファイアだった。
『もう意味わかんない!!何でファイアなの!?』
「知らねーよ」
『ああぁ〜あの時ファイアが急に部屋から出てくるから…』
「お前が部屋に突進しようとしたのが悪いんだろ」
お互いはぶつけた頭を摩りながら睨み合う。
『まさか入れ代わっちゃうなんて…ありえないよぅ…』
「てかスカートってスースーすんな」
『やめてやめて!!何スカートめくってんの!?』
「誰もお前のパンツなんか見て興奮しねーよ」
『じゃあ私も興奮しないならファイアのパンツ見ていいってこと?』
「イヤ、駄目だし、見たら殺す」
『じょ、冗談冗談…私ファイアみたいな変態じゃないから』
「喧嘩売ってんのか、つか俺の顔で私とか言うな」
その時ニャン子のポケギアが鳴り出した。
『誰だろ…あ、ゴールドだ』
「お前まさか出る気じゃないだろうな」
『出るに決まってるでしょ?』
ファイアは止めようとしたが、ニャン子は通話ボタンを押してしまった。
「先輩!バトルしません?今カントーにきてるんスよ!」
『バトル?やりたいけど今はちょっと…』
「何でファイア先輩がニャン子先輩のポケギア持ってんスか!?」
『あっ!!えっと違うの!これには訳が!』
ニャン子が慌ててる様子を見て、ファイアはニャン子からポケギアを奪い取る。
『ちょっ!ファイァむぐう…!』
ファイアはニャン子の口を押さえつけ、目で喋るなと訴える。