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□脱ぎかけた上着
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『うーん…とりあえず下は短パンでいいとして…上…長袖ないの?』
「長袖なんか着ない、半袖で我慢しろよ」
『えー!寒いもんヤダー』
「二枚着れば寒くないだろ」
『じゃあファイアの今着てる上の服貸して!』
「なな何で今着てんのなんだよ!!」
『え?だって体温残ってて暖かいじゃん』
そ れ が 狙 い か
と き め き 返 せ
これで台詞が「ファイアが好きだから!」だったらこの場で脱いでたっつーの、このアホ。
『ファイア?おーい、どしたのー?』
目の前を手でぶんぶんされて我に返る。
「い、今着てんのはダメッ!」
『むー…ケチ、いいよもう半袖で…寒いの我慢するから』
「ちょっ、おまっ、ここで脱ぐなって!!」
『あっちょっと出てってよ!』
「言うのおせえよ!!」
ああ、また今日も俺はコイツのブラックホールに飲み込まれていったみたいだ。
いつになったら抜け出せることやら。
脱ぎかけた上着
(天然の恐ろしさを知った)
はわわわ
すいません!
とりあえず謝ります