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□トライアングラー…?
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「はあー。それにしてもランカ遅いな。また道に迷ってんのか?」

(…ん?向こうに見えるあの後ろ姿…?…ランカ?…なんで?!)

「まさか…?!」
(さっきの見て…?!)

「ランカあああ!!!」



はぁっはぁっはっあっ…



「きゃっ!!」
「ランカ!ランカ!!待ってくれ、話を聞いてくれ、ランカ!」
アルトは後ろからランカを抱きしめる

「もしかして…さっきの…?」

「…うん。」
後ろから抱き締めているため、アルトからはランカの表情が見えない

「ちがうんだ!!あれは…!!」

「…ううん、いいの。あたしこそごめんね。シェリルさんとの仲を邪魔して…」

アルトの腕にランカの涙が落ちた…

「…ラ…ンカ?!ちがっ…」

「あたしは大丈夫だよ。だから…シェリルさんのところに…?!」

ぎゅっ!!

「違うっ!!違うんだランカ!!シェリルとはなにもない!!俺が好きなのは…お前だ!!」

目に涙をいっぱい溜めたランカが振り向いた

「…え?ほんとに…?でも…シェリルさんの言葉にアルト君真っ赤になっ…」

「あっあれは!…おっお前のことでからかわれただけだ…(もぞもぞ」

「…そうだったんだ…。あれ?なんでだろう?安心したら涙が…」

「おっおい」

「うっうっううっ」

ぎゅっ!!

「?!」

「そんなに泣くなよ…。ちゃんとお前のこと…好きだから。」

「ありがとう…。あたしもアルト君のこと大好きだよ!!」

涙目で上目づかいのランカにアルトは…

(うっ…?!)

「ランカ」

アルトはランカの顎を少し上げて

「なあ…に?!んん?!」

「…よしっ!ちょっと遅くなっちまったけど、行こうぜ!!」

「?!……うんっっ!!!」
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