Project

□僕なりの
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僕には今ちょっと悩み事が一つあって...

『はい、じゃあ今日のレッスンおわり!今日も上手に歌えたね!』

「わぁっ!」

僕を膝に乗せてぎゅうっと抱きしめて頭を撫でるますたー

そう、僕の悩みはこれだ、子供扱いだ

僕のますたーはなにかと僕の事を子供扱いしてくる
お買い物に行くときだって、何処かにお出かけするときだって、今こうして歌のレッスンしてる時だって...

ちゅうだって...いっつもおでこ...

『うわー本当レン天使!可愛い可愛い可愛い!』

「わ、やっ、やめてよぅますたぁ!」

可愛い可愛いとほお擦りをしてくるますたー

可愛いって言われても嬉しくないのに...だって大好きな人にはカッコイイって思われたい

「ますたぁ!僕だっていつまで子供じゃないんだからね!」

『え?』

ますたーの手を払いのけてますたーの顔を見上げる

「だ、だから頭なでなでするのとか...や、やめて!!」

すると一瞬キョトンとしていたますたーが少し意地悪な顔をした

『そっかぁ、レンは子供扱いされるのが嫌なのね?』

「うん!」

『じゃあレンはもう立派な男の子だよね?』

「そ、そうだよ!」

『それならレンからキスして欲しいなぁ...』

「うん!...え、えぇ!?」

してやったりといった顔で僕を見るますたー
どうやら僕はうまい具合にますたーにのせられてしまったようです

こうなった以上やるしかなくて、僕はますたーと向かい合う形で座った

「ますたぁ目閉じててね?」

『ふふっ、了解』

「絶対開けちゃダメだからね?」

『はいはい』

意を決心してますたーの唇にちゅっと短いキスをする
しかし顔を離した瞬間腕をぐいっと引っ張られた

「わっ!んむっ...」

『んっ』

えっ?何?どうなってるのこれ!

急に苦しくなって口を開くとますたーの舌が狙ったように僕の口に入ってきた

「んっ!...ふっ...んぅう」

どうやら僕はますたーと大人の人がするちゅうをしているらしい

苦しくて、苦しくて...僕の両目にじわりと涙が浮かぶ

でもそれ以上に気持ち良くて、ますたーの舌が動く度に電気が走ったみたいに体が勝手にビクビクする

飲み込めなかった唾液が僕の口元を伝って、もぅ本当に限界になった僕はますたーの胸元を叩いた

『ぷはっ!まだまだだなぁ...子供じゃないって言うならこれくらいのしてくれないと』

「...はっ...はぁっ...うぅ、ま、ますたぁのっ...ばかぁ!!」

当のますたーは全然平気といった感じで息一つ乱していなかった

そんなますたーを見て、僕の子供扱い卒業はまだまだ先の話になりそだなぁと思った



僕なりの

大人の背伸び

(も、ますたぁのばかぁ!僕死んじゃうよ!)
(でも気持ち良かったでしょ?ビクビクしてたもんね)
(Σ!!)
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