。しりあす*長編
□シリアス8
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夜、希は寮を出て歩いて遠くの方へ行った
そこは景色は良いが崖になっており少し危険な場所だった
「愛されない子は消えなきゃね」
そう呟いて希は崖に身を投げた
* * *
「!!」
不知火はふと嫌な予感がした
プルルルルル…
希に電話をかけたが電源を切ってるようだった
不知火は急いで希の部屋に行った
「おい…希!居るか?入るぞ?」
ドアを開けた
携帯はベットの上に置いてあった
それと一緒にノートの紙を破ったものがあった
その紙には【もういいや 疲れた】
殴り書きでそう書かれていた
「希…!」
不知火が部屋を出たと同時に月子と会う
「あっ、一樹会長!希が…!!」
希は星月学園の病院に居た
崖の下を通りかかった人が居て救急車に運ばれていた
打ちどころは悪くはなく怪我もそんなにひどくななかった
(要らない子)
(役立たず)
(恥さらし)
「だから…死んだじゃん…」
誰かにそう言われる夢を見た希
意識がはっきりしない中口で答えてしまっていた
「!希!!大丈夫か?」
不知火が呼びかける
何で会長の声がするの
死んだはずなのに
体の痛みを感じる