。しりあす*長編
□シリアス2
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「希っ!一緒にお弁当食べよう!」
月子が昼休み希を誘った
「んー、良いけど・・・いつも誰と食べてんの?」
「俺等だよ^^」
優しそうな人が言う
「俺は東月錫也」
「僕は土萌羊」
「俺は七海哉太」
左から順に優しそうな奴、ハーフな奴、ウチの席の隣の奴、と名前を言ってった
「錫也の弁当、すごく美味しんだよ^^」
聞けばこの4人は幼馴染らしい
3人共話せば良い奴ってわかった
食べ終わって、あの3人が少し月子と離れてる時に希は聞いた
「あの3人て大切な人?」
月子は笑顔で「うん!」って答えた
「ホントに仲良んだね〜」
ウチには胸張って大切と言える人が居るだろうか
多分居ない
大切にしてくれる人も、大切にする人も
希はその場を後にした
ブルルルル・・・
希の携帯のバイブが鳴る
一件のメール着信
「わ・・・友達からだ」
何も言わずにこっちに来た
先生からは話聞いてるだろうけど
所詮興味本位なのだろうか
友達がガラス割って、他の高校に行った
話題になりそうな話
詳しく聞きたいと誰でも思うだろうな
自分が居ないとこであーだこーだ言われるのはムカつく
ガラス割って、馬鹿じゃないの。
そう言いたいんでしょ
誰もウチを理解してないくせに
希は[気が向いたら遊びに行くよ!]と返信して携帯をパタンと閉じた