。しりあす*長編

□シリアス1
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寮に着いた希


部屋に行き荷物をダンボールから出す




もう何の希望もない




あの時、ウチは自殺してもよかった



でも出来なかったのは自分が弱いから



星月学園で友達なんて作る気がない


男ばっかだし。



誰も話しかけるなオーラ出そう・・・



一人でいこう


一人が良んだ・・・




希はそんな事思いながら荷物を片付けた











その頃星月学園では・・・




「明日、女子が来るんだってよ!!ラッキーだよなぁ!!v」


「俺超楽しみなんだけど!!どんな子かなぁv」



希と一緒になるクラスの男子も、その他の男子も女子が来る。とゆう事で

テンションは上がっていた



「月子、良かったな^^」錫也が言う



「うん!女子寮にはもう来てるんだけど、まだ会ってなくて・・・」







そして次の日



ガラッ

先生が入ってきた

「おーい、静かにしろぉ。今日から新しく入る藤城だ。自己紹介してくれ。」


「藤城希です。あと1年間だけですけどヨロシクお願いします」




何かを睨んでるかのような目つきをしている希



「えー、席は七海の隣!コイツの隣だからな。」


先生が指を指す先に見えた人はいかにもヤンキーみたいな人


『マジかよ。こえぇ。』



内心そう思いながらもドカッとバックを机に置き、音をたててイスを引く



そしてドカッと座った後に「よろしく〜」と一言



「あぁ・・・」



想像していたよりもはるかに違う女子が来た事に七海は少し困惑した




人にこんなに印象悪くふるまった事はない


でもこれで良い


ウチが生まれてきた時点でもう自分は終わってるんだから・・・


生まれてきて悪かったな




心の中で一人で話を進める希



すると、男子が話しかけてきた



「お前さ、どこから来たの?」


「北船ー。知ってる?」



やっぱ女子とゆう事だけあって話しかけてくるんだな・・・



「星好きなのか?」


「んー?そうでもないよ。ちょっと学校でトラブル起しちゃったからこっちに飛ばされちゃったw」



サラッと笑顔で言う希に男子達は苦笑い



『こいつ問題児女子か?』



誰もがそう思った


でも話せば普通に返してくれる


それを知ったクラスメイト達はどんどん希に話しかけていった








人に好かれようと


ずっとそうして生きてきた



けどガラスを割った時、自分の中の何かが吹っ切れた



絶望と同時に思った





怖くない






今なら何が起こっても怖くない


何が起きてもウチなら蹴飛ばせる




ほぼ男子しか居ない高校に行ける、と思った最大の理由





人生で1番暴れたあの日をきっかけに


希は今までと少し違う何かに期待をしていた
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