*Starry★Sky

□土萌夢【弱さと心】
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本当は男子高(ほぼ)なんて行きたくなかった

家庭がこじれてしょうがなく2年の時に転校してきた


「月子ー!!♪」


少し先に居た同じ女子に飛び付く

「わっ!名前!^^」


死ぬほど嫌だった転校で唯一の救いは月子が居た事


月子みたいな良い仔じゃなかったら確実に退学してた


「ほんと月子好きだよなー」

少し呆れ顔で言う哉太

「哉太もホントはこうしたいんだよね♪」

「ばっ!!;んなわけねぇだろ!」

「羨ましそうに見てたじゃないか^^」

錫也もからかう

「Σんなっ!!錫也まで!!」



「月子に抱きつかないでよ」

そう言ってふてくされ顔をした人が1人


私の苦手な羊君だ

「んー、ごめん^^」

とりあえず笑って月子を離れた






月子のおかげで男子の友達も出来た

まぁ、月子の幼馴染だから仲良くしなきゃね

だけど羊君だけはどうも仲良く出来ない

何だか敵視されてる

羊君はどうやら私が好きくないらしい

月子にベタベタするのは嫌だろう

だけど私は女子なわけでして

見かけも女子なわけでして

特に男気どりしてるとか口調が男とか、そうゆうのはなくて


あまり強くない、とゆうか正直めっちゃ心弱いからそうゆーのは結構傷ついてるわけでして


笑っていてもホントはグサッときてる

だけど女子は月子しか居ないし、1日一回くらいは喋りたい

とゆーかお昼一緒に食べてるけど


転校してきて一か月

何だか心が折れそう



「名前、どうしたの?」

あまり錫也のお弁当に手を伸ばさない事に気付いた月子

「ん?何が?^^」

「最近あんま食べてないから…」

「え、そぉ?」

とぼけてみた

だって、目の前に居る羊君の事で悩んでるなんて言えないし

「俺の料理、口に合わなかった?」

錫也がそんな事を言った

「いや!!全然そんなんじゃないよ!!美味しいよ!!」

「そっか…^^」

「あ、何か勘違いさせちゃってゴメンね!;申し訳ない…」

変な気付かいさせちゃったな

申し訳ないな…


「お前さー、何かあったら俺等に言っても良んだぞ?」

哉太は卵を頬張りながら言う

いや、悩みの種の張本人居ますから

「んー、別に悩みってほどでもないよ」

絶対言えない、羊君の言葉に心が折れそうなんて


私は多分、人より言葉に敏感で


冗談でも「ウザい」とか「嫌い」と言われると本気でとらえてしまう

もちろんその場では笑うけど


本当だったら…って考えすぎて

勝手に1人で病んでしまう


「最近名前、元気ないよね?」

「あ…そんなわかりやすく落ち込んでた?」


どうしよう

出してるつもりないのに


やっぱ出ちゃうもんなのかな


「月子をあまり心配させないでよね」

羊君が食べるのを止めずに言ってきた

その言葉も実は傷つきます

全部が、傷つきます

ほんとにもろい心を持ったな

どうして簡単に傷ついちゃうんだろう

羊君が悪いんじゃない

嫌いと思わせる私が悪い

心が弱すぎる私が悪いから


「うん…」

返事の後に何か付け加えようとしたけど何て言って良いかわからなかった
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