*Starry★Sky
□梓夢【返事はいらない】
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「あっ!梓じゃーん♪何でここに?」
名前は図書室に放課後何となく来ただけ
そこに後輩の梓が居た
「調べ物です。名字先輩は?」
「意味なく来てみた!」
梓とは月子を通して知った
パッツン可愛いといじってたら仲良くなったのだ
「図書室には特に用ないんですね;」
「そう!ヒマ!」
「ほんと、暇人ですね…」
名前は梓の隣に座る
「ねー、梓」
「何ですか?」
「…私ね、明日告白しようと思うんだ!」
「え」
梓の手が一瞬止まる
「誰にですか?」
「ないしょー。」
「…両想いだと良いですね」
「絶対なんないよ!」
「どうしてですか?」
「返事いらないって言うもん」
振られるなんて知ってる、と言った名前
「言い逃げですか…」
「うん!だって傷つくし。でもちゃんと伝える!あー、何かスッキリした!これまだ誰にも言ってないんだよね」
トクン、と鳴る梓の鼓動
「僕が初めてですか?」
「そう♪」
何かショックだ
もしかしたら名字先輩は僕の事好きかも知れない
僕はそう思っていた
けど先輩はいろんな人と仲良くしていて
結局、僕も「いろんな人」の中の一部だったのか
梓の調べ物が終わり2人は一緒に寮まで帰って行った
次の日の放課後、名前はまた図書室に来る
「名字先輩」
まだ調べ物が終わってなかったため梓は昨日と同じ所に居た
「やぁ!梓くん^^」
いつも通り笑っている
「…告白したんですか?」
「…今から!」
名前は一呼吸置いた
「…梓がずっと好きでした!!」
図書室に名前の声が響いた
「え…?」
「は…初めて会ったときから気になってて…かっ、可愛いし、かっこいいなって思ってて…」
緊張で噛みそうになる
「あ、返事はいらないから!!またいつも通りただの先輩として接してください!じゃ!!」
ダッと図書室を出て行った
「あっ!名字先輩!」
梓も後を追いかける
「え!?何で追いかけてきてんの!?」
後ろに梓の姿が見えたので驚く名前
名前は逃げるように走った
「っ、名字先輩!!」
すぐに追いついた名前の腕を掴んで止まらせた
「ハァ…ハァ…;」
全力で走ったので息切れをしている
だけど梓は平然と立っていた
やっぱ宇宙科体力あるな
いや、そんな事思ってる場合じゃない!
「何で追いかけるわけ!?返事いらないって言ったし、知ってるよね!?」
梓はグイッと引っ張りそのままキスをした