*Starry★Sky
□七海夢【見せない涙、寂しげに笑うこともなく】
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「七海〜、テスト何点だった?」
「あ〜?35点」
「マジでっ?赤点じゃないの!?珍しいな!」
「お前何点だよ」
「29点☆」
「あと一点足りねぇじゃん(笑)残念だったなぁ!」
「うぜーー!!間違い探し3回もしたのに見つからなかったんだよ!><」
名字は今年の春に転入してきたこの学校2人目の女子生徒
月子と性格は全く違って
おおざっぱ、口調が女にしては荒い、クラスの男と普通に男子寮で遊ぶ、
だらしないとこある、服装着崩し、強気な態度…(俺よりバカ)
言いだしたら月子と違うとこなんていっぱいあっけど
嫌いじゃないタイプだ
* * *
休み時間、買ったばかりのペットボトル(水)を飲みながら
名前はフラフラと中庭に行った
すると3人の先輩が足などを引きずりながら
逃げてくように去って行ったのを見かけた
『何だ?』
奥に進むと手をついて苦しそうにしていた七海が居た
「七海っ!?」
名前は駆け寄り七海を支えるように手をかける
「大丈夫!?どっか痛むの!?」
「俺のバックに…薬入ってるから…!」
5mくらい先に七海のバックがあった
名前は急いでバックの中にある薬を取った
だけど水が見当たらなかった
「ウチのこれで飲んで!ほら!」
薬と自分の持っていた水を渡した
七海はそれを息切れしながらも飲んだ
そこに丁度星月先生が来た
「七海!大丈夫か?」
キーンコーンカーンコーン…
同時にチャイムが鳴る
「名字は授業に行って良いぞ。後は俺に任せろ」
「うん…」
名前は心配しながらも教室に戻って行った