。しりあす*長編

□シリアス1
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誰にも頼らず





生きてゆけるから





だからお願い





ほっておいて






邪魔をしないで







「アンタはどうしてこんな風に育っちゃったの・・・」


「もう疲れたわ」


「早く出ていってよ」



家が嫌で嫌でしょうがなかった




家族から孤立していた






「藤城は進路、どうするんだ?お前は何になりたいんだ?」



三者面談


希はイライラしていた


どうしてこんな親の前で夢を言わなきゃいけないのか


「どうせこの子はすぐ諦めますよ〜!夢なんて叶えられないわ」



ガタンッ!!!



その言葉にキレた希



「るせぇよ!!!テメエに言われたくねぇよ!!!!
 何でもかんでも否定しやがって!!!!それが親の言う言葉かよ!!?」


机を蹴飛ばし教室を飛び出た


「藤城!!」


先生が呼んだ


次の瞬間





ガシャーーーーーーンッ!!!!




ガラスが割れる音がした


希が素手でガラスをぶち割った



「藤城!!!!!」




ダラダラと血を流している


希はその場を走り去り、家に帰った








「ガラスを割っただと?」




当然父親からはビンタを喰らわれ


家族全員希を責めた



「お前がそう言われるのは今までのお前の行動が原因だろ!
 なんて家族の恥さらいなんだお前は!!!」



さんざん言われた後、部屋で希は泣いていた







翌日、学校の指導室に呼ばれた


「藤城な・・・怒る気持ちもわかるが「学校辞めます。」


先生はギョッとする

「退学届け出したいです。今そーゆう手続きしてください。」





希は親に退学する事を言った



「高校は行きなさい。そういえば星月学園ってゆうとこ寮じゃなかった?」

「あぁ。あそこか。そこなら今からでも受け入れてくれるかもな。」




まるで早くどっか行け、と言ってるようだった




親はさっそく学校にその事を話した



そして先生達の必死な願いで星月学園に行ける事になった




「駅まで送るわ」


「いらねーよ。」


「・・・荷物はもう届いてるはずだから。何か送り忘れた物があったら言いなさいよ」


バタン、と勢いよくドアを閉めた




そして新幹線に乗った


アイツ等からやっと離れられる



それと同時に本当に見捨てられたのかと思うと悔し涙が込み上げてきた






いつカラ、こうなった?










希はただ、溢れてくる涙を他の乗客に見られないよう、顔を隠すだけだった
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