。しりあす2*長編

□13最悪なモーニングコール。
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何週間か経ってよく行く移動教室はもう覚えた

あれから哉太達とも普通に話して

普通に過ごせた



「そろそろ行かないと」

登校時間が迫る朝

携帯を持って部屋を出ようとした時着信がある事に気付いた

「誰からだろ…」


携帯を開いて確かめると家の電話が目に入った


何の用なのか


声も聞きたくなかったけど朝に電話をかけるくらいだからきっと重要な事


しょうがなく私はかけ直した


静かな部屋に電話の音が耳に響く


「「はい、名字です」」

甲高い母親の声

「名前だけど」

「「あぁ、名前。家に帰ってくるのは保護者のサインが必要な時くらいにしてよ」」

「は…?」

「「まだ未成年だから親の同意が必要な事あるでしょ。あ、輸送の方が良いわね」」


私は電話を切ってベットに携帯を勢いよく叩きつけた




そんな事言うために朝に電話してきたの?

今言わなきゃいけない事だったの?



帰ってくるなって


顔も見せに来るなって



そんな事言うために









泣きたくなった



死にたい


死にたい


死にたい



嫌な事があるといつも死にたいと思ってしまう


せっかくココにきてその気持ちから離れらると思ったのに


要らないって言われずに済むと思ったのに




子供が死ねば何千もの金になる


そう思ってる親がこんな電話してくるのはしょうがない事


だけど


やっぱり割り切れない


それが悲しくて


悔しくてムカついて







私は携帯を手に取り部屋を出た



(涙をおさえて)



(いつもの自分にならなきゃダメ)





(泣いてる理由なんて)


(他人にわかるはずないのだから)

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