。しりあす2*長編

□7見くびり注意。
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1人でプラプラ歩いてたら哉太達を見かけた

「あ、かな__」


哉太、錫也と羊の前には3年の人が4人居た

そのうちの1人を哉太は殴った

「えΣ」

ケンカ?

雰囲気そんな感じ

だけど哉太はその後膝をついて苦しそうにした

錫也と羊は殴りかかる3年を簡単に倒す

「すご…」

喧嘩強いんだ

てゆーか哉太大丈夫かな?

錫也と羊は哉太を抱えながらその場を去っていった

放課後、錫也が1人で居たからさっきの事を話した

「錫也、さっき喧嘩みたんだけど哉太、大丈夫?」

5時間目は居なかった

6時間目は来たけど

「あ…見てたのか。哉太ならもう大丈夫だよ。心配ありがとな^^」

「そっか…あの3年達何なの?」

「月子にちょっかい出してた奴等だよ。俺等が近づかないようにしたんだ」

「そうなんだ…」

この会話で思いだした

そう言えば3年のチャラ男の後頭部殴ったんだっけ

「女子が2人だけだから名前も気をつけろよ。何かあったら俺等に言っていいからな?」

「うん!ありがとう〜」


月子は大切にされてるんだな

知らない所で守られてるってすごく羨ましい


私には居ないから


自分の身は自分で守んなきゃ


あっちの学校では1人ではなかった


でも


孤独だったから



1人と孤独は違う


きっと


幸せな人にはわからない






私はそのまま錫也達と一緒に帰った



翌日、私が教室に入るとクラスメイトがザワつく

「どしたの?」

1人の男子に聞くと1枚の紙を渡してきた

「名字の机に貼ってあったんだけどよ…これ、本当か?」

その紙に書かれてあったのは

【尻軽女 男好き】

こんな事本当かと聞かれたのか

けどまだ字は続いていた



【人殺し 親父を殺した】



ドクン、



心臓が大きく高鳴った



どうしてここの奴がその事を知ってるのか


誰が書いたかだいたいわかった

多分この前のチャラ男

私にムカついて調べ上げたんだろう

にしてもどう調べたのか

何故か今はそんなどうでもいい事を思った


「嘘だよな?」

「ったく…デマ流しやがって」

「卑怯な奴だよなー。誰だよ」

答えないうちに別の男子が言う

後に続いて他の男子も冗談だと思ってる


「黙ってれば変な噂流しやがって…ムカつく」


何も知らないくせに

私の気持ち知らないくせに



私は紙を受け取りそのまま3年の教室に行った


「名字?」

クラスメイトの呼び掛けには答えず上の階に


3年の階になると星詠み科のネームが最初に目についた


ガラッ

勢いよくドアを開けてあのチャラ男を探す

「え!どうしたの名前ちゃん!」

「星詠み科に用あるの?」

私はニコ、とその3年に笑って再び教室を見渡す

「居た」

運よく一発目で発見

チャラ男と目が合った


私はその男の前までツカツカと歩いていった

そしてチャラ男の机を思い切り蹴った


ガターーン!!!


転がるように机は吹っ飛ぶ


「え!!!?」

皆驚いてるけど気にしない

「アンタだろ。これ私の机に貼ったの。
直接言えもしねぇのに知ったかぶってんじゃねーぞ。誰にでも笑顔振りまいてる女とか思うな?」


チャラ男は唖然としてただ私を見る

「どっから情報調べたのか知んねーけど、自分の思いこみが正しいと思うなよ!」

ガタン!!!

そう言ってまた怒りにまかせて隣の机を蹴る

もちろん人は座ってないけど

言い終えると私は教室を出て行った


「名字、怖ぇよ;」

ついてきた男子達が怖い、と言う


その印象がこの学園には丁度いいのかも

クラスメイトと喋りながら自分の教室に戻っていった




(いつも笑顔だからって)



(ナメられんのは癇に障る)


(それは前の学校の奴等にも言える事)

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