。しりあす2*長編
□4罪を忘れたわけじゃないけど。
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長い授業が終わり掃除になる
「名前は俺と哉太と一緒の掃除場所だよ^^」
錫也の声は右から左に流れてしまった
「…名前?」
私はノートをじっと見たまま口を半開きにさせてた
「おい、どうしたんだよ?写し間違えたのか?」
哉太がノートをのぞく
「どうしよう…」
「何がだよ?」
「全くわかんない!!難しい!!理解不能!!無理!!退学だ!!」
ノートに書かれてる文章も
直ちゃんのしてくれた説明も
ほとんど理解出来なかった
まず専門用語的なのがチラホラ
さすが星専門学校
とか思ってる場合じゃないマジやばい
「退学って…大げさだな」
哉太がププッと笑う
「マジで!!あーあ…私の高校生活2年で終わりか…悲しいな」
「お前には努力して勉強しようとする考えはねぇのかよ;」
「勉強大っ嫌い^^」
話が早いなんて言われても
時の流れは早いんだよ
「わからないなら俺が教えてあげるよ^^」
「錫也…!!」
教えられるほどの頭の良さとその優しさに軽く感動
「それにココの平常点は20点だから最低でもテスト15点くらい取ってれば赤点は免れるよ。」
「おぉ!平常点があった!!」
テストは出来ないけどノート提出や発言、出席には自信ある
眠い時のちゃんと勉強してますよ〜な体勢もバッチリだし
「じゃぁ錫也、テスト近づいたら30点分取れるテスト予想問題教えてね♪」
「ギリ30点かよ;」
哉太が苦笑いで私を見る
「進級出来る点数は平常点合わせての点数でしょ!余分な勉強はしたくない!」
「余分ではないと思うけど…」
錫也も何か苦笑い
良んだ
最低限の勉強でOK
「錫也よろしく><♪」
「はいはい」
私等は掃除場所に行った
「遅れて悪かったな;」
錫也が先に来てたクラスメイトに謝る
「どーせそんなにちゃんと掃除してないでしょ〜」
私はきちんと掃除した事なんてない
「ちゃんとやってる時もあるっつの!」
クラスメイトがツッコむ
あ、今思えば錫也達意外の男子と喋ったのこれが初めてだ
何だ普通に喋れてるじゃん私
男子だらけだから慣れるの難しいと思ったけど
「お前って意外と喋りやすいんだな」
「え、何それww」
意外とって何だ
「化粧してるし服装だらしねぇし何かチャラチャラしてんだよ」
「チャラチャラ…!?私そんな風に見えてんの!?」
確かに制服は着崩してる
ピアスもしてるし化粧もしてる(上のアイラインとマスカラだけ)
スカートも月子より短いしアクセもしてる
「この外見で話しかけにくいって思ったの?」
「まぁ、夜久と随分違うタイプだからな。肉食系女子って感じが」
肉食系ww
そんなガッツいてるつもりないが
「何だしそれ!(笑)私そんなタイプじゃないから〜!」
私はケラケラ笑ってクラスメイトをバシッと叩く
確かに第一印象と違うと言われる
そんな話をしながら掃除をした
何だかここに馴染めた気がする*+・
そう思ったら嬉しくて自然と笑った
(自分が何をして)
(ココに飛ばされたかを)
(一瞬だけ忘れて)