。しりあす2*長編
□3自他共に認めるヘンタイ。
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4時間の授業が終わりお昼になった
月子達とお昼食べたい・・・!!
誘ってくれないかな(←
「名前、お昼一緒に食べない?」
月子、その言葉待ってたよ
「うん!食べる!」
目をキラキラさせて席を立つ
「錫也達も一緒だけど良い?」
「全然良いよ!」
幼馴染だもんね
一緒だと思ったよ
私は月子達と屋上庭園に行った
「うぉーー!!スゴ!!屋上庭園!」
屋上に庭があるなんて初めてだ
「まぁ屋上にこうやってる学校は少ないと思うからな」
錫也が笑って手作りのお弁当をあける
「これ錫也が作ったんだよ!美味しんだよ^^」
月子が嬉しそうに話す
「そうなんだ!見た目も超キレイ!」
料理出来るイケメンなんてすげーな
「あ!」
美味しそうな弁当を目の前に私は気付いた
「箸持ってきてない…職員室行ってくる!」
弁当の事までは考えてなかったな
持ってくればよかった
「あ、箸持ってきたよ^^」
月子が自前の箸を渡してきた
「ありがとー!!月子いつも箸2個持ちなの?」
「こいつお前が来るからっつって箸用意してたんだぜ」
「だって女の子が来るの楽しみだったんだもん!一緒にお弁当食べようって決めてたんだ^^」
そんなに私が来るの楽しみにしてたんだ…
何か嬉しいな
「女子が来るの楽しみにしてたもんな^^」
楽しみにしてた女子がこんな奴で申し訳ない気もしたけど
月子は良い仔だ…
月子の箸で錫也のお弁当を食べた
「超美味しい!錫也すごいね!イケメンだし料理出来るし」
「はは^^イケメンて(笑」
「スポーツも出来るし勉強も出来るんだよ^^」
月子が笑って言う
「マジで!完璧じゃん。」
そんな完璧な男子ホントに居たのか…
でも完璧な人ほど裏が怖そうだな
「僕は錫也のおにぎりが1番好き。チョコおにぎり」
「チョコおにぎりって美味しいの?」
気になる
「食べてみるか?」
錫也がおにぎりを差し出してきた
「食べてみよっかな」
好奇心で一口食べてみる
「う…なにこれ」
私は好きくない味だった
「羊の味覚スゴイな;」
「僕は美味しいと思うんだけど…名字、それ食べないの?」
土萌は一口だけのおにぎりをじっと見つめた
「うん。食べれないわ」
錫也に悪いかな、と思ったけどこれはね、しょうがないよ
「じゃぁちょうだい」
そう言っておにぎりを手に取りパクっと食べる
あ、間接チュー…
そうゆうの気にしない人なんだ
「お前…」
哉太が顔を赤らめながら目をそらした
恥ずかしそうに
「何〜?」
「な…中、見えそうなんだよ!///」
「中?」
自分が自然とあぐらをかいてる事に気付いた
哉太の角度なら見えちゃうかもしれない
だけどスカートであぐらは相手が
かがまない限り見えない事すでに私は知ってる
だからあっちの学校でもあぐらは普通にかいてた
「ごめんごめん!でもこの体勢が1番楽なんだ!それに見えないから大丈夫!」
「男子だらけの学校だから気をつけろよ;これ、かけとく?」
錫也がブレザーを脱いで私に手渡そうとする
優しい…!
それにYシャツ姿の錫也セクシーだ
「いや!!良いよ!こぼしたら悪いし!!ここには私等しか居ないし!!」
「けどこれじゃ哉太が落ち着かないよね。哉太のスケベ」
「はぁ!?俺は知らせてやったんだぞ!スケベじゃねぇ!」
羊と哉太のケンカが始まる
和む…が、ケンカの原因は私だから何か申し訳ない
「ほら、かけとけよ^^」
錫也がファサッとかけてくれた
「ありがとう///」
錫也の香りが鼻をくすぐる
「良い匂い!!」
私は錫也のブレザーを手に取りクンクン嗅いだ
あぁ洗剤の良い匂いがする
「ちょ、やめなさい;」
錫也が困ったようにブレザーを下にひっぱって顔から離そうとする
「だって超良い匂いなんだもん♪」
その光景を見てた羊は「名字って変態なの?」と聞いてきた
「自他共に認める変態です!」
自慢げに言ったら羊はハハッと笑った
「匂いフェチなとこもあるからさw」
「でもそれで匂い嗅がれたら何か嫌だな…」
「哉太も嗅いであげよっか!?」
私は哉太の腕を掴んだ
「やめろ!!;俺はいい!!」
あははと笑い声が屋上庭園に響く
こうして初めてのお昼は楽しく終える事が出来た
(居心地はかなり良かった)
(これなら卒業まで上手くやってけそう)