。しりあす2*長編
□2素直ではあるけど。
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「今日から天文科のこのクラスに入る女子だ!名字、自己紹介してくれ!」
直ちゃんとか呼ばれてた先生が元気に言う
「名字名前です。あと2年間だけだけどよろしくね^^」
星なんて専門で学ぶほど好きじゃないのに
男子だらけの高校に飛ばされた
私の立場なんて一切考えず
とにかく離れたいから
来たからにはしょうがない
ここで上手くってくしかない
もうあんな思いするのは嫌だ
私はニコニコ笑って挨拶した
元はヘラヘラした性格だからそれっぽくするのは全然苦じゃない
何処からか「可愛い〜」とか「女子だー!」とか声が聞こえた
受けは良さそう
「お前の席はコイツ!七海の隣だ!」
そう言って直ちゃんは白髪の人を指さした
私はその席に座る
「よろしくね〜^^」
「おう。俺七海哉太ってんだ。よろしく」
授業が始まると思いきや直ちゃんがいきなり
「じゃぁこの時間は名字への質問タ〜イム!」とか言った
「よっしゃ!授業つぶれる!」
男子がわぁっとザワつく
「えー、じゃぁ私前行こっか!」
私は席を立って教卓の前に行く
「誰か質問したい人〜」
ほんと男子だらけだな
女子1人居るって言ってたけど何処に居んだろ
「はい!好きな男性のタイプは何ですか!」
良かった
このクラスノリ良さそう
「好きなタイプ〜?楽しくて面白い人ー!」
こうして私はすぐにクラスに馴染む事は出来た
1時間目が終わり質問タイムも終わる
私は廊下の方に出た
『トイレ何処かなー』
プラプラ歩いてると女の子の声で「名前ちゃん!」って呼ばれた
「!!」
振り返った先に見えたのはめっちゃ可愛い女の子
「超可愛いね!!名前なんてーの?」
私ナンパしてるみたい
「夜久月子だよ。名前ちゃんて呼んで良い?」
「ちゃん付けしなくて良いよ!呼び捨てで呼んで♪月子って呼んで良い?」
「うん!」
月子は嬉しそうに笑う
ホント可愛いな
女の私でも惚れそうだ
「良かったな月子」
月子、と呼んだ方を見ると優しそうな人が来た
「初めまして。俺は月子の幼馴染の東月錫也。俺は何て呼べば良いかな?」
笑った顔がかっこいい…
「めっちゃかっこいーね!超イケメン!
あ、私の事は名字でも名前でも良いよ^^錫也って呼ぶね」
「はは^^じゃぁ俺も名前で呼ぶよ。よろしく」
良い笑顔だ←
「いきなり逆ナンかよ;あ、俺も月子と錫也の幼馴染なんだ。さっき言ったけど俺は七海哉太。」
隣の人だ
「そうなんだ!哉太ってやんちゃ系イケメンて感じだよね^^」
「な///;やんちゃ系て何だよ;」
「不良って事でしょ」
哉太の後ろからすごい綺麗なハーフな人が来た
「僕は月子の幼馴染の土萌羊。」
あまりの綺麗さに見惚れる
「…あ、ごめん見惚れてたw羊って呼んで良い?」
「良いよ」
月子の幼馴染はイケメンばっかだ
そう言うと錫也が「名前は素直なんだな^^」って笑った
思った事を口する
相手が本気で嫌がってない限り
このままチャラチャラなイメージで良いよね
(広く浅く)
(私にはそれが1番合ってる)