。超嫌われ*長編

□7「説教後の」
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「大勢の前で名指しをするのは止めろ」

「先生からすでに言われた」

「ちゃんと聞け、名字。
皆の前で名前を出すのは相手にとってこれからの学校生活が過ごしにくくなる。」

「あいつが悪い。嫌がらせなんてしないで直接言えば良い事じゃん!」

「ムカつくのは充分わかる。あいつが悪いのも充分承知の上でお前に言ってる。
ちゃんと考えてから行動しろ。」

「…」


ちゃんと考えて行動


そうすれば人殺しにはならないよね



もう遅いけど




そんな事を思いながら黙っていた名前


「わかったか?」

「…わかったよ。」


どうして私が責められるの


何も悪くないのに


違う


100%、全部私が悪いのか


私が産まれてきた事自体それはすでに悪い事なんだ


そんなの知らないよ

勝手に産んだくせに

良い仔に育てられなかった親が悪いじゃん




心の中で名前はそんな事を思っていた



泣きそうになった





ポン


「!」


俯いてたら不知火がさっきとは違い優しい表情で名前の頭に手を置いた

「お前のためでもあるんだからな。まぁ名字の度胸は誰もが認めるだろう!」

その後にガハハと豪快に笑う不知火

ワシャワシャと名前の頭を撫でる

「っ、セット崩れる!何なの、別に怒られたからってへこまないんですけど」

「おっ、悪い悪い」


名前は髪を手ぐしで直す

「まぁ何かあったら俺に言えよ。俺がちゃんと対処してやるから」

「…帰る」

「気をつけて帰れよ^^」


名前は生徒会室を出ていった

「あ、名前…」

廊下でばったり月子に会った

「何でここに月子が居るの?」

「私、生徒会で書記やってるんだ…あの、今日は「ふーん。頑張って。じゃぁね」

きっとあの生徒会長も月子の味方



月子の言葉を聞かずに行ってしまった名前

「…」

悲しそうに月子は名前を見た



***



「なぁ、あれから男に声かけられるか?」

ある日クラスメイトの男子が名前に聞いてきた

「放送室ハイジャック?(笑)うん、ガン見されるだけになったw」

名前が放送で名前を公開して以来、

気安く話しかけてくる男は居なくなった


自分も公開されるんではと思われていた


「別に話しかける程度なら全然良んだけどー。怖がりすぎー」

ケラケラと笑う名前

「お前黙ってれば普通に可愛いのにな…もったいねぇ」

「黙ってればって失礼な奴ー」

「お前は一生黙ってろ」

ぼそっと七海が呟く

「あぁ?」

名前がガタンと立ちあがり七海を見下ろす

「黙ってもその目つきで台無しだな」

「不良気どりの七海クンに言われたくないねぇ?」

「不良じゃねぇよ」

見えない火花がバチバチと光る

「哉太。今のは哉太が悪い」

錫也が仲裁した


ガタン


名前を睨みながら席を立ち教室を出て行った

「ごめんな、名字」

「錫也も仲裁ばっかやってないで、私に本音言えば?嫌いって」


そう言って名前も教室を出ていった

「ははは…ハァ;」

苦笑いでこの場は終わった…

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