。超嫌われ*長編
□4「友達解除」
1ページ/1ページ
「名前、お昼…一緒に食べない?」
「食べない。月子には一緒に食べる男子がちゃんと居るんでしょ?」
「錫也達と…」
良い子よそわなくて良いから
こんな女が1番嫌い
「月子がせっかく誘ってるんだから素直に来れば?僕は君嫌いだけど」
後ろから土萌がしれっとした態度で言う
「羊;」
錫也が羊の肩に手を置く
「俺の手作り弁当あるんだ^^名字の口にもあえば良いけど…」
「月子だけにチヤホヤしてなよ。じゃなきゃご機嫌斜めになるよね?月子?」
皮肉っぽく笑って月子を見た
「そんな…私は「おい、てめぇさっきから何なんだよ」
七海が月子の前に出る
「男に媚びる女も嫌いだし、それをかばう男も嫌い^^ようするにアンタ等全員嫌い」
「てめぇ!!」
七海が名前の胸倉を掴む
殴りたきゃ殴れば良い
その勢いで殺してくれたって良い
「やめろ哉太!」
錫也が引き離す
「嫌なら良い…でも月子はそんなんじゃないんだ」
「アンタも嫌いだからね?^^」
ニコっと笑ってスタスタと行ってしまった
「何あの人…」
「はは…仲良くなるのは難しそうだな;」
「あんな奴こっちから願い下げだ」
***
「アドレス削除…」
名前は友達のアドレスを全部消した
こっちに飛ばされた理由を言いたくなくて何も言わずに来た
そしてアドレスを変えて、登録してない電話番号を着信拒否にした
「人殺しってどうせ言んでしょ…言わなくても思うでしょ…
そんな友達要らない。哀れに思う奴なんて要らない」
優しい友達だってきっと思う
心の隅で
「この子は人殺しなんだ」と
そんな目で見るに決まってる
昼の終わりのチャイムが鳴り、名前は教室に戻った
「…名字、」
クラスメイトが名前に話しかけてくる
「何?」
名前はある程度なら男子と普通に話せた
それ以上仲良くなろうともせず
一定の距離で過ごした