。超嫌われ*長編

□3「男好きは大嫌い」
1ページ/1ページ

「じゃぁ転入生を紹介するぞー!女子だからって騒ぐなよ!」

陽日先生が元気よく「入って良いぞ!」と名前に声をかけた


ガラッとドアが開く


クラス全員が注目した


「名字名前。2年生からだけどヨロシクー」


少し無愛想な自己紹介


かろうじてちょっとだけ微笑んだ


「名字の席はコイツ!七海の隣な^^」


目の前の白髪を見る名前

「はーい」

バックを横にかけて席についた

「俺七海哉太ってんだ…よろしくな」


名前は顔をあわせずに「よろしく」と言った


『なんだよコイツ…』

名前の態度に少し不満気な七海


授業が終わり休み時間になる


名前の真顔な顔に、脚組みされた細い脚、

何となく近寄りがたいオーラが出ている


なので話しかけようとする人は誰も居なかった


『チッ…見てんじゃねぇよ』


見られてるのを感じながら名前はイライラしていた


女子が名前を含めて2人だけと知っていた


それを聞いた時はさすがに星月学園には行きたくないと言いたかった

だけど家族の気持ちを考えて素直に行く事にした



「はぁ…」


席を立ち廊下に出ようとすると「名前ちゃん」と声をかけられた


振り向くと唯一の女の子が立っていた


「私、夜久月子!校内で女子1人だけだから名前ちゃんが来てくれてすごく嬉しい!」



嘘つけ


男だらけに入学するのは男好きに決まってる


内心私が来て邪魔が入ったとか思ってんだろ

「ちゃん付け嫌いだから呼び捨てで良いよ。月子って呼んで良いでしょ?」

「うん!よろしくね!」


笑顔の裏で


人なんて何思ってるかわかんない


「名字さん。あ、さん付けはしない方が良いかな。俺は月子の幼馴染の東月錫也。」


月子の後ろから雰囲気が優しそうな奴が来た


雰囲気だけね


「僕は土萌羊。君、笑わないよね」

続いてハーフな感じの容姿端麗な奴

こいつは直球に物事言うタイプなんだな きっと


「俺も月子と幼馴染だ。さっきお前に名前言ったんだけど覚えてるか?」

最後に私によろしくと言った白髪の奴

軟骨にピアスあいてる 良いなー


「ごめん。興味ないから覚えらんないわ。そのうち覚えれるから」

「なっ…俺は七海哉太だ!興味ねぇってお前…」


七海が驚くのを無視して名前は再び月子に目をむける


「安心して。月子の男達を取ったりしないから。月子は普通の女子よりずっと可愛いから」

「え?」

そう言って名前は廊下に出ていった


「おい!何だよその言い方!」

七海が名前の肩を掴む


「男目当てで入学したんでしょ?よっぽど男好きじゃなきゃこんな所入学しないよ」

「違うよ;私は「てめぇ、今の言葉取り消せよ」

七海が肩を掴む手を強くする

「哉太、落ち着け;名字、月子はそんなのが理由で入学したんじゃないよ。」

「良いよ弁解なんて。私は来たくて来たんじゃないし。じゃーね」


そう言って七海の手を振り払い行ってしまった


「アイツ…!!」


七海が名前睨んだ


「僕、あの人嫌い」

「まぁまぁ…女子1人で入学するのは確かに異様だからな;
そう見られてもしょうがないよ。月子、徐々に仲良くなれば良いよ」

「うん…」
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ