。嫌われ(氷帝)*長編

□4*証拠
1ページ/1ページ

あの後、部活が終わってもR軍達からは声はかけられなかった


でもジロちゃんは・・・




「名前じゃないよね・・・?」


「当たり前だよ!皆大好きだから私がやるわけないじゃん!」


「信じてるよ・・・っ」


そう言ってジロちゃんは走って行っちゃった



その言い方は辛そうで、自分にも言い聞かせてるような感じだったかな




嬉しかったけど



もうちょっと素直に信じてくれても良かったんだよ?


でも


完全に信じてたのに裏切られたのと、
半信半疑で裏切られたのじゃ

そっちの方が重くないかもね




次の日も部室が荒らされてた




しかも、私のバックにつけてたキーホルダーが落ちてたそうだ

よく見るとキーホルダーが1つ、足りない。




「やっぱお前だったのか!クソクソ!」



「俺達に恨みでもあんのかよ!!?」

がっくん・・・

宍戸・・・



「私じゃな・・・」



「自分じゃないとは言わせへんでぇ?」



そう言いながら私のキーホルダーを見せた



テニスボール型で、小さな鈴がついてるやつ



「名前さん・・・何でこんな事したんですか?」



悲しそうにチョタが言う



私だって悲しいよ?

「俺のジャージ、名前さんの手提げバックの中に入ってたんですけど
どーゆうことですか?」



「は・・・?知らないよ!取ってないよ!」




日吉



意味わかんないよ







なんで私が







皆を悲しくさせるようなことしなきゃいけないの?





どうして












信じてくれないの?





「信じるって言ったのに・・・名前は裏切り者だったんだね・・・」

小さくジロちゃんが呟いた。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ